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​日野オートプラザのHIMR

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・概要

 日野自動車は1994年に世界で初めて量産ハイブリッドバスを発売しました。その名も「日野ブルーリボンHIMR(Hybrid Inverter controlled Motor&Retarder systemの略)」。ハイブリッドシステムにはパラレル式を採用しました。そしてHIMR発売から28年、基本的な仕組みは変わらないものの、様々な進化を遂げて現在も販売・製造されています。そんな初代ハイブリッドバスが東京都八王子市にある日野21世紀センターに保存されています。型式はU-HU2MMAA改。型式認定を受ける前に製造されたごく初期の貴重な車両です。この保存車は1991年に日光にある国立公園に「わたすげ号」として導入された車両で2013年に東急テクノシステムで改造を受けました。

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・車内

 車内は先述の通り東急テクノシステムで改造がされており、床の一部がガラス張りになり、バッテリーやモーター、エンジンなどが車内から見えるようになっています。また車内前方にテレビが設置され、HIMRやブルーリボンシティハイブリッドの動画が流れています。他にもハイブリッド車の歴史などの説明が書かれたパネルなども置かれています。

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・運転席

 運転席の仕様は基本的に同世代のディーゼル車と変わりありませんが少なくともKC-代からは運転席右側に「非常電源切り替えスイッチ」がついています。

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・特徴

 前述の通り日野オートプラザに保存されているHIMRは形式認定前の貴重な車両です。形式認定される前のHIMRは非公式側中央のルーバーの形状が形式認定後のHIMRと違っています(左が形式認定前、右は形式認定後)。

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・最後に

 いかがだったでしょうか。簡単に作ったページで資料不足などで濃い内容とは言えないページになってしまいましたが、今もなお進化し続けているハイブリットバスのごく初期に製造され保存されているこの車両に興味を持っていただけたら嬉しいです。日野オートプラザには他にも13台のみの製造になってしまった2階建てバスであるグランビューや現行ポンチョ、バス以外の車両も保存され、また館内にも様々な車両や展示物があります。ぜひ貴重な車両や展示物を見に行ってみてはいかがでしょうか。

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