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​ブルーリボンハイブリッド・エルガハイブリッド(HL系)の歴史

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2015年8月 ブルーリボンハイブリッドの発表

 

 2015年8月26日、日野自動車よりブルーリボンシティハイブリッドをモデルチェンジし、新型ハイブリッド車となるブルーリボンハイブリッドが発売となることが発表されました。

 このモデルチェンジにより先代のブルーリボンシティハイブリッドから様々な変更がされ、ボディなどの部品をディーゼル車と共通化したことや、ボディ前方の大きなバッテリーカバーによる車高の問題を小型化したバッテリーの採用やインバータの移設などによりディーゼル車と同程度に抑えることに成功し解決するなど、外観や走行制限の面で大きく進化しました。

 また、初代HIMR以来初めてとなるパワーラインの変更が行われ、A05C-K1型エンジンと最高出力90kWの交流モーターの間にクラッチを配置し、専用の6速AMTにより制御することで従来不可能だったモーターのみでの走行を可能にしました。

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↑従来のブルーリボンシティハイブリッドと新型のブルーリボンハイブリッドの比較
​ボディなどの共通化による外観の変化や小型化されたボディ前方のバッテリーユニットなどが目立つ。




2015年12月 ブルーリボンハイブリッド発売
 

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 ディーゼル車から遅れること4か月、2015年12月1日に新型ブルーリボンハイブリッドが発売となりました。
 型式は標準尺がQSG-HL2ANAP、長尺がQSG-HL2ASAPとなっており、このモデルでは100台以上が製造され、20を超える事業者が導入しました。




       2017年8月 ブルーリボンハイブリッド改良
 

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 2017年8月、ブルーリボンハイブリッドとして初の改良が行われ8月29日より発売となりました。
 同時に発表されたディーゼル車の改良に加えてエンジンの燃費改善やハイブリッドシステムなどの制御を最適化、尿素SCRの採用などが行われ、さらなる低燃費の実現およびドライバビリティの向上がされました。
​ これに伴い型式が変更され、標準尺が2SG-HL2ANBP、長尺が2SG-HL2ASBPとなりました。
​ この世代では150台以上が製造され、2023年10月現在製造された車両が最も多いモデルとなっています。

 

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↑第1世代と第2世代の中扉後方の比較。
この代から尿素SCRを採用したため中扉後ろに尿素口が設置されました。(AdBlueと書かれているところが尿素口)
左:神奈川中央交通ひ114 右:相鉄バス4922




2018年4月 エルガハイブリッド発表・発売
 

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 2018年4月13日、いすゞ自動車よりエルガハイブリッドをフルモデルチェンジし同日より発売されることが発表されました。
 このフルモデルチェンジにより先代までいすゞ独自に設計されていたモデルから当時販売されていたブルーリボンハイブリッドと同じとなりました。
 型式は標準尺が2SG-HL2ANBD、長尺が2SG-HL2ASBDとなりブルーリボンハイブリッドとは末尾のアルファベットが異なるほか、ハイブリッドステッカーが日野では「Hybrid」なのに対し、いすゞでは「HYBRID」と大文字/小文字の違いがあります(例外有り)
 

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↑従来型のエルガハイブリッドとフルモデルチェンジされたエルガハイブリッドの比較
従来のいすゞ独自の設計からブルーリボンハイブリッドと共通設計になったことが分かります。



2019年7月 ブルーリボンハイブリッド・エルガハイブリッド改良
 

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 2019年6月、日野よりブルーリボンハイブリッドを改良、いすゞよりエルガハイブリッドを法規対応したモデルが発売されることが発表されました。
 この世代では2019年9月より適用されるJ-OBDⅡ規制(車載式故障診断装置搭載の義務化)に適合がなされました。またこのモデルから屋根上バッテリーカバーの開口部が従来の1か所から2か所へと増加と形状の変更が行われています。しかし同時期にディーゼル車に標準装備することが発表されたEDSS(ドライバー異常時対応システム)は搭載されず、ストップ・テールランプのLED化もされず従来のものとなっています。
​ 次のモデルへの移行までの期間が短かったこともあってか製造は60台程度となりました。

 

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↑改良前の車と改良後の車のバッテリーカバーの比較。
改良前(左写真)と改良後(右写真)で開口部の形状や個数が変化しています。



2020年 ブルーリボンハイブリッド・エルガハイブリッド改良
 

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 ディーゼル車に送れること約1年、ハイブリッド車にもEDSSが搭載されましたが、日野・いすゞからのアナウンスはなく、変更された月が不明ですが春~夏ごろだと思われます。(西東京バスが2020年7月27日付のプレスリリースにてEDSS搭載モデルの導入を発表)
 この時の変更点としてはディーゼル車と同じくEDSSに関連した装置が車内各所に配置されたほか、ストップ・テールランプのLED化も行われました。
 また、西武バスA0-216以降に製造された車両から非公式側後方のパネルが変更されグリルの形状が変化しています。
​ 標準尺は100台以上も製造されましたが、長尺は3台のみの製造とごく少数となりました。

 

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 ↑西武バスA0-216以前(左)と以降(右)の非公式側後方のグリル付近。
​微妙に形状が変わっています。

 

 2023年 ブルーリボンハイブリッド・エルガハイブリッド改良
 

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 2023年9月にいすゞ、日野より改良して発売された発売されたモデルです。EDSSに加えDSM(Driver Status Monitor)の搭載やオートヘッドランプの採用、バックカメラ・モニターや車内ノンステップエリアに排気用のエアアウトレットグリルを標準装備するなどの改良が施されています。
 

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